潜在的な包茎(潜在的仮性包茎絞約型)は、一見「露茎」に見えても、実は包皮の余りが多く、カリ首の下で包皮がだぶついたように「剥けた状態」になっている状態のことを言います。
また、ご自身では、「露茎」と思われている方でも、「潜在的な絞約型の包茎」である場合が意外と多いようです。
もともと仮性包茎絞約型(※仮性包茎を参照)の方が、思春期もしくはそれ以前に、亀頭を露出してもこれといった痛みや違和感がなかったために、そのままの「露茎」の状態にしていたため、絞約部が十分に押し広げられなかったことが原因の場合がほとんどです。
「露茎」の状態となったことで多くのメリットを得られた反面、潜在的に「絞約輪」という皮膚にダメージを起こしやすい皮膚が残ってしまったことになります。
この潜在的な包茎の場合、上図のように包皮を下方へ引き下げたときに、「絞約輪」という少し狭い部分が見受けられます。
見た目には問題ないのですが、常に狭い皮膚に負担がかかるため、皮膚が傷つきやすく、皮膚が切れたり爛れたりなど、包皮炎になりやすく、包皮糜爛(びらん)・包皮拘縮(こうしゅく)・閉塞性乾燥性亀頭炎へと進行することがあります。
うっすらと腺がついていたり、赤くなっていたりなどする場合は、以前に皮膚が傷ついた可能性が高く、将来的に慢性的な「裂傷」となることがあります。
若年層では代謝が良いためこのような症状はあまり出ませんが、年齢が進むに連れ代謝や免疫力・抵抗力が低下するため、症状が現れる可能性が高くなります。
症状が現れ悪化すると痛みが強く、SEXも困難となり、シャワーを浴びるのも一苦労となります。
このような症状になった場合、包茎手術や環状切開術にて治療する以外に根治方法はありません。